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「(500日)のサマー」感想小悪魔女子と翻弄される非モテ男子の恋

恋愛から遠のいて随分になりますが、映画を観るとあの時の高揚感や切なさがリアルに思い出されます。今回私の大好きな映画「(500日)のサマー」についての感想を書いてみました。

↓以下ネタバレ(基本ネタバレですいつも)

あらすじ

「運命の恋なんてない。」というリアリストな女性サマーと「運命の恋はある!」というロマンティストな男性トム。そんな二人のラブストーリーではないストーリー

彼らの出会い1日目からラスト500日目までの恋愛エピソードを恋愛初期の幸せ絶頂期と気持ちがすれ違っていく恋愛後期で交互に時系列を織り交ぜながらストーリーが進んでいきます。時系列バラバラで最後に答えがわかる映画(エターナルサンシャインとか)は頭の中で整理して観ないと分からなくなりがちですが、この映画は分かりやすく観やすくなっています。スコット・ノイスタッタ監督はCM製作を手がけており、映像がとってもオシャレ!サマーの部屋のインテリアも必見です。

1日目 サマー(ズーイー・ディシャネル)がアシスタントスタッフとして、トム(ジョセフ・ゴードンレヴィット)が働く会社にやってきます。
会社内の噂でサマーは顔は可愛いけど高慢な女と言われており、初見でちょっと冷たくされたトムはそんな女関係ねーって思います。←可愛いな

4日目 トムがヘッドホンで音楽を聴きながらエレベーターに乗っていると、そこにサマーが乗り込んで来ます。エレベーターに二人きりになり、サマーから「私もその曲好き」(実際はミュージシャンのスミス好きと言ってた)とトムに話しかけてきます。トムはもう、ここでズッキュンです。たぶん、トムは好きのとこリフレインしてるんだろうな。イコールあなたが好きとは言ってないんだけど…。いきなりこんな風に話しかけられる女子は、結構自分の外見に自信がある、いわゆる猛禽女子です。(猛禽とはフクロウなどの動物。可愛く、天然であどけないように見えるが、狙った獲物は逃がさない女子を猛禽と呼ぶ。瀧波ゆかり先生「臨死!江古田ちゃん」より)

28日目 会社のパーティで同僚に「恋人は作らないの?」と、聞かれたサマー。「愛は信じてない。」「両親も離婚した」「愛は絵空事」と言うサマーに、「真実の愛はある!」と反論するトム。そして、同僚にトムがサマーに気があることをバラされそうになり、トムは否定してしまう。するとすかさずサマーに「友達になりたい」宣言をされてしまいます。←あー、痛恨のミス!!ここは男気見せるとこだよ〜

31日目 会社のコピー室でサマーからいきなりのキス!
えっ⁈!友達言うてましたやん⁈どういうこと⁈ってなります。

34日目 IKEAデートを新婚さん気分で楽しむ二人。デートの途中にサマーにこう切り出されます。「私は真剣な交際はできない」と。トム「お、おぅ…。」ってなるしかないよね、何も言えやしない。
だけど、ここでトム絶頂の時が!サマーとついに結ばれます!

109日目 サマーの部屋を訪れ、サマーから自分は一人ぼっちという悩みを聞く。相談された僕は特別な存在なんだと思うトム。

154日目 サマーのことが好きでしょうがないことを友人に話す。恋人に昇格できないことを辛く感じてくる。←だってコレじゃあセフレだもんな

259日目 サマーが他の男に声をかけられていたので、トムが男を殴る。サマーのためにしたことなのにサマーは納得いかない表情でなんでそんなダサいことするんだと咎める始末。ギクシャクして来た…。

282日目 デートするも、サマーが全然気のない返事。

290日目 とうとう別れの時が。「私たちはもう会わない方がいいと思う」トムは必死に引き止めるが「私たち友達でしょ」と。ぐうの音もでないトム。

321日目 サマー仕事辞める

322日目 トム、サマーのことを歯並びが悪かったなど悪口言いまくり。振られた時はとにかくやり過ごすしかないよね…。

402日目 同僚の結婚式で、偶然サマーと再会する。始め気まずいが話しているうちに盛り上がり、サマーがトムをホームパーティに誘う。←は?
そして、より戻るんじゃと淡い期待を持ちながらホームパーティへ訪れるが、サマーより衝撃の報告!「私、結婚するの」
はぁ〜〜〜???運命とかなんちゃらなんやってーーーんとなるトム。

420日目 しばらくふて寝。

442日目 トム仕事やめる。

456日目 やっとトムが動き出す。少し立ち直ってきて、建築の勉強やら就活始める。

488日目 公園でサマーに会う。結婚に至ったのは、「運命の出会い」だったと。なんじゃそらとなるトムであった。

500日目 就職の面接で訪れた会社で気になる女性と出会う。お茶に誘うトム。

新たな1日目が始まる。


本作は、男性目線、女性目線で賛否両論ある映画と言われています。しかし、男性が翻弄される映画でしたが、逆も然りな部分があってむしろ女性がセフレにされて悩む的なのも当てはまるんだろうなと思います。そして、いいなとは思っても、運命かも!!となるのは難しいし、運命かも!!となっても結婚となれば果たしてうまくいくかは別の話でありまして。リアルにも恋愛と結婚は悩ましい永遠のテーマだなぁと思いました。